『火星移住計画』とかが現実味を帯びてきている今日。
実際に次の惑星探索の対象として、アメリカのNASAをはじめ、中国やロシアなども注目をしている、地球の兄弟惑星『火星』。残念ながら地球のように生命は存在していない。でも「以前は火星にも生命が存在していたのではないか?」と言うのが定説になっている。その根拠となるのが“水”の存在だ。
では何故今の火星には水の存在を認められないのか?
30億年前の火星の表面には、地球のように水が存在していたと考えられていますが、現在の火星の表面は岩だらけで荒涼とした風景が広がっています。かつて存在した水がどうして姿を消してしまったのか、そのことについて世界中の科学者が研究を進めており、磁性が変化・弱化したことによって宇宙空間に放出されてしまったなどとする考え方が唱えられています。
また以前あったとされる火星の水が、火星の地表を構成する岩石を構築したとも説いています。何でも火星の地表の岩石は“スポンジ様効果”という状態になっているらしく。この状態にしたのが火星の水と経年変化によるものらしいのです。
研究チームを率いたジョン・ウェイド博士は「火星では、新しく噴出した溶岩と水が反応することで玄武岩質の外殻が作りだされ、『スポンジ様効果』を生みだしました」と述べています。ここで触れられている「スポンジ様効果」とは、水と岩が化学的に反応することで岩の鉱物組成が変化して、その結果惑星表面が乾ききった、生命の存在に適さない環境を作り出してしまうというものです。この現象は原始段階の地球でもあったと考えられていますが、惑星の組成などの要因で効果のレベルはさまざまに変化し、地球のような生命を保持できる惑星とそうでない惑星とに分かれてきたとのこと。
そしてスポンジ様効果で形成された岩石の中に、水が封じ込まれているのではないか?とのこと。
火星に関しての謎は、まだまだたくさんありそうですが、今後それらがひとつひとつ解明されていき、近い将来、火星の“テラフォーミング”なんかが実現しちゃって、移住可能ってことになっちゃたりするんですかね?
ロマンだなぁ。