防衛省が存在しないとしてきた自衛隊のイラク派遣の際の活動報告(日報)の中に、「戦闘」という文言が複数箇所記されていたことがわかった。同省幹部が13日明らかにした。見つかった日報は、同日時点で435日分、1万4千ページ以上に上るとみられ、来週にも開示する方向だ。
昨年、「南スーダン自衛隊派遣の日報隠ぺい問題」では、自衛隊のPKO活動において、非戦闘地域で活動しているはずの自衛隊の周辺において発生した戦闘を、日本政府は「戦闘ではなく、単なる武力衝突」と発表した。その後隠ぺいしていた日報から、明らかに「戦闘状態」と記されていたことが問題となり、国会を紛糾させた。その後、日本政府は南スーダンから自衛隊を撤退させた。
今年に入り、財務相の「森友学園決裁文書改ざん問題」などで公文書の管理が問題になる中、南スーダン自衛隊派遣よりも以前から「ある?ない?」で問題になっていた、イラク自衛隊派遣に関する日報が見つかった。自衛隊のPKO活動は「非戦闘地域」に限定されている。日報の複数箇所に「戦闘」という記述があったことが事実なら、さてこの「戦闘」は自衛隊の活動区域で発生してたのかどうか? またまた国会がこの問題に対して紛糾は免れない。日報開示後の国会を見守りたい。
記事詳細→
イラク日報「戦闘」の文言複数 防衛省、来週にも開示へ(Yahoo!ニュース)
イラク日報に関して詳しく知りたい方は→
イラク日報とは?何が問題なのか内容を簡単に分かりやすく解説!