油断した。マジ、侮ってた。それがこの映画を観た僕の感想。
ゴジラがデカい!とにかくデカい!ストーリーの規模も壮大。
『GODZILLA 怪獣惑星』は、アニメだからこそ出来得たゴジラだった。
“荒ぶる神”ゴジラvs人類(ストーリー概要)
二十世紀最後の夏。その日人類は、地球という惑星の支配者が自分達だけではないと知った・・・。
20世紀末、地球上の各地に出現した巨大生物「怪獣」に、地球はかつてない危機にさらされる。そんな中、さらなる脅威が・・・。それは人類はもちろん怪獣をも駆逐する究極の存在「ゴジラ」、“荒ぶる神”の出現だった。
人類vs怪獣の防衛戦が続く中、ニューヨークとロンドンの上空に、外宇宙からの異星人(エクシフとビルサルド)が飛来、彼らは母性の滅亡から逃れ、新天地への移住を求めて地球に辿り着く。そしてのちに人類は、彼ら異星人と同盟を締結する。破壊の限りを尽くす怪獣、そしてゴジラ。生存をかけた人類は、彼らとの戦闘、そして敗走を重ね、半世紀が経っていた。疲弊した人類はついに地球脱出を計画する。
2048年、恒星間移民船・アラトラム号で地球脱出が開始される。が、人類のすべてを移住させるわけではなく、AIによって選抜された一部の人間と、同盟を結んでいたエクシフとビルサルドの人員が、移住対象だった。行先は、11.9光年先の「くじら座タウ星e」。しかし、20年かけてたどり着いたタウ星eの環境条件差は非常に劣悪で、人類が生存可能な環境と呼べるものではなかった。移住計画は事実上失敗に終わる。
移住の可能性が閉ざされ、船内の生活も限界に近づいていたアラトラム号。船内では地球帰還の空気が湧き上がる。移民メンバーの一人、ハルオも地球帰還派だった。彼は4歳の時に目の前でゴジラに両親を殺され、地球に戻り“打倒ゴジラ”だけを考え続けていた。「移住続行」と「地球帰還」意見が真っ二つに分かれていたアラトラム号だったが、結局アラトラム号は、地球帰還を選択。そして危険とされる長距離亜空間航行で、往路よりもはるかに短い時間で地球を目指す。
だが、帰還した地球は、長距離亜空間航行の影響で、既に二万年の歳月が経過し、人類の文明が失われた地上は、ゴジラを頂点とした生態系による未知の世界となっていた。
深い霧に閉ざされ、巨大に成長した樹木で形成されたジャングルと化した地球。空を飛翔するゴジラの亜種。そして人類の予想を上回りさらに巨大化したゴジラ。想像を絶する危機的状況の中、果たして人類は、再び地球を取り戻すことが出来るのか?
何といってもゴジラが凄い!そして怖い!
昨年上映され大ヒットした「シン・ゴジラ」。ストーリーはもちろんのこと、ゴジラのスペック(特に身長?)が話題を呼びました。“ゴジラ史上最大”の118.5メートルでしたからね。それまでは、海の向こうのハリウッドで製作され2014年に上映された「GODZILLAゴジラ」が108メートルで最大だったんだけど、元祖日本はそれを良しとしなかったわけです。
史上最大のゴジラ、その体高は?
でもって、今回の『GODZILLA 怪獣惑星』のゴジラは?というところですが・・・。劇中でこんなセリフが・・・。
「体高 300」
300? でも・・・た、単位がわからない。
もし、単位がフィートだったら、身長は約90メートルだし、単位がメートルならば、身長は300メートルということに。ネットで情報を探ってみたところ、300メートルや5万メートルなんて情報まである。5万メートルはいくら何でも・・・^^;ですよね。
ここは300メートルということで・・・落ち着きますか?
今まで最大と言われてきたゴジラの3倍の大きさということになります。「で、デカい!これぞ史上最大!」
「そのデカさ、まさに山の如し」
その巨大さゆえに、叩きつけられたシッポの破壊力も半端ないッスよ!!
そんなゴジラの特徴アレコレ
植物を起源とした超進化生命体で、身体は強い電磁気を放出する金属に酷似した性質の繊維で構成されている。攻撃手段に口から放つ高加速荷電粒子ビームに相当する熱線があり、頑強なほかの怪獣の甲羅をも貫く威力を発揮する。その肉体はバンカーバスターの直撃はおろか40メガトン相当の核弾頭すら通用しないほど強靭であり、それに加えて電波を吸収する性質を持つことからレーダーによる探知も困難で、熱線発射時を除けば赤外線もほとんど確認できない。
これを見る限りでは、まさに無敵。おまけに“電磁バリア”のようなシールドまで備えちゃってるんですから。
植物を起源にしている本作のゴジラ。皮膚のそれはまさに大木の樹皮そのものの印象。まるで超巨大な屋久杉が動いている様な感じですかね?(あ、ちなみにシン・ゴジラの皮膚のテクスチャーは、ゴーヤらしいです。110メートルのゴーヤですね^^)
ゴジラの武器と言えば、背びれを青白く発光させながら口から発する放射能火炎だ。シン・ゴジラでは、大量の火炎放射からそれが集束した形でレーザービームとなる。本作のゴジラもシン・ゴジラのそれに似た(レーザービーム)、高加速荷電粒子ビームに相当する熱線を発して、すべての標的を一瞬にして破壊する。まさに無敵の武器だ。
つぶらな瞳に眼光キラリ!顔も怖い!
ジャーん!
これが今回のゴジラの顔です。コワイっす。(目ちっちゃいでしょっ?っていうか目ん玉見えない・・・^^;)
僕的には、「国産ゴジラというよりかは、2014年上映のハリウッド版ゴジラ(ギャレ・ゴジ)に似ているなぁ。」という印象なんだけど。
目が小さい。そして全体の動きと比較して目の動きはとても静的。だがその眼光鋭く・・・。(劇中、目がクローズアップされるカットでは、背筋がゾッとする怖さを感じます)劇中で語られる「破壊神」の名の通り、まさに神的。
ゴリゴリのSFです。最後に・・・
今までの歴代のゴジラと言えば、時間設定は現代。もしくはちょっとだけ未来(近未来だろ?)って感じでした。SF的パーツを現代に入れ込むのがこれまでのゴジラだったと思う。が、本作品はゴリゴリのSFです。時間設定の振り幅もなんと約二万年!!壮大です。亜空間航法によるウラシマ効果やパワードスーツとかSFファンが喜びそうなパーツもふんだんに入れ込まれています。
逆に、こんだけの桁外れの時間設定のSFなのだから・・・アニメは正解と言えるのでは?
「アニメの怪獣映画?」って感じで懐疑的な固定観念がありました。この記事の冒頭で・・・「油断した。マジ、侮ってた。」と言ったのは、そういったかんぐりがあったからなのだけど、本当いい意味で裏切られた作品。
全3部作で構成されているアニメ版『GODZILLA』
圧倒的な絶望感で終わる、本作『GODZILLA 怪獣惑星』のエンディングで、チラッと出てくる“メカゴジラ”に、人類の反撃を期待させます。またハルオを助けたと思われる顔に模様のある美女は誰なのか?話題を残しつつ・・・。
次回作は2018年5月。タイトルは『GODZILLA 決戦機動増殖都市』