2018年4月に鑑賞した映画のまとめレポート。手帳を確認したところ3月は映画をひとつも観ていなかった。その分4月に6本を鑑賞。
- 名探偵コナン/ゼロの執行人(2018,4,14 シネマサンシャイン土浦)
- パシフィックリム/アップライジング(2018,4,15 シネマサンシャイン土浦)
- ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書(2018,4,16 MOVIXつくば)
- レディ・プレイヤー1(Ready Player One)(2018,4,21 シネマサンシャイン土浦)
- いぬやしき(2018,4,21 シネマサンシャイン土浦)
- アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー(2018,4,28 シネマサンシャイン土浦)
洋画4本、邦画1本、アニメ1本。
4月に観た映画
名探偵コナン/ゼロの執行人
簡単なあらすじ
東京サミット開催の地となる湾岸の新施設「エッジ・オブ・オーシャン」が、サミット開催前に爆破された。その現場に全国の公安警察を操る警察庁の秘密組織「ゼロ」に所属する安室透の影があった。秘密裏に動く安室の不可解な行動に違和感を感じるコナン。
エッジ・オブ・オーシャン爆破現場の証拠品から検出された指紋から、警視庁OBの毛利小五郎が容疑をかけられ逮捕されてしまう。小五郎の逮捕を巡って安室と敵対し始めるコナンは、調べる過程で、過去に安室が容疑者を自殺に追い込んだという奇妙な事件の話を聞く。そんな最中、厳戒態勢の東京都内で、同時多発的に不可解なIOTテロが勃発する。
エッジ・オブ・オーシャン大規模爆破、小五郎の逮捕、同時多発的IOTテロと、一連の事件に隠された陰謀にコナンと公安警察が核心に迫る中、サミット開催の日は大型無人探査機「はくちょう」が任務を終え、地球に帰還する日でもある事が判明する。そして安室の目的を知った時、それぞれの事件が数珠の様につながっていく。
果たして、迫るXデーに何が起ころうとしているのか? 謎の存在・安室透は、敵なのか、味方なのか?真実、正義、そして、愛のため・・・。手段を厭わない極秘任務(シークレットミッション)が執行される時、無慈悲な復讐の雨が、守るべきものに襲い掛かる!
海の独断的独り言(評)
東京サミット開催地「エッジ・オブ・オーシャン」の爆破事件に端を発した、毛利小五郎の逮捕。考案の秘密組織「ゼロ」に所属する、安室透の不可解な行動。そして本編の核を成す、多発するIOTテロの目的。特に前半は安室の不可解さに「今回は敵かも知れない」と思い込むほどにコナンは翻弄される。毛利小五郎の逮捕と安室の行動。公安組織における安室の役割。そしてサミット開催地「エッジ・オブ・オ-シャン」爆発の原因と多発するIOTテロの関係性など。この映画は大人も・・・ではなくて、まるで大人が楽しむエンターテイメント作品だ。
「名探偵コナン」の登場人物の中でも高い人気を誇る安室通。単にルックスがカッコいいというだけではないこの男は、“探偵・安室通”、“公安警察・降谷零”、“黒づくめの組織・バーボン”と三つの顔をもつ神秘性と特異性も人気の大きな要素を占めている。その神秘性と特異性を前面に押し出した作品が今回の「ゼロの執行人」だ。
1994年に連載が開始された「名探偵コナン」は24年、TVアニメも22年が経つ。当時子供だったファンも今では立派な大人。それを証明するかのように、劇場では大人の入場者がとにかく多い。
とにかく、一度見ただけでは結構難解な部分が残るかも知れないくらい大人なアニメです。劇場版「名探偵コナン」の中でも最も好きかもしれません。今回の作品。
パシフィックリム/アップライジング
簡単なあらすじ
西暦2035年の地球。異世界より襲来した異種族が放つKAIJU(怪獣)と人類の人型巨大兵器「イェーガー」との激戦が終結して10年が経過し、世界は平穏を取り戻しはじめた。
優秀なイェガーパイロットだったジェイク・ペントコスト(戦死した英雄、スタッカー・ペントコスト司令官の息子)は、現在は戦後の荒れ果てたスラムで違法転売行為をして生計を立てていた。ある日、小型のイェーガー“スクラッパー”を自作する機械好きな孤児の少女アマーラと出会う。ある出来事をきっかけに逮捕された二人は、森マコ(ジェイクの義姉、元イェーガーパイロット/現PPDC事務総長)のはたらきで無罪放免となるが、マコは釈放の条件としてジェイクにPPDC(環太平洋防衛軍)のパイロット訓練生の教官を命じる。同じく逮捕されたアマーラもその非凡な才能を見定められ訓練生となる。
シャオ産業が開発する、新型の無人巨大兵器“ドローン・イェーガー”をめぐり、PPDCは採用の検討する会議をシャオ産業とオーストラリアのシドニーで開催。そこに突如、所属不明の漆黒のイェーガー、オブシディアン・フューリーが襲撃する。 警備にあたっていたジェイクは、旧知の同僚ネイトとジプシー・アベンジャーで迎撃、フューリーは撤退するが戦闘に巻き込まれたマコが死亡してしまう。
その後、ジェイク達はシベリアで再度フューリーと交戦することになる。ジプシーは激闘の末、フューリーのリアクターを破壊し勝利する。そしてフューリーが怪獣の細胞で支配された機体だったことが判明する。 正体不明の敵の出現にPPDCはシャオ産業のドローン・イェーガー採用を決定する。
シャオ産業のドローン・イェガーが、PPDC各拠点に搬送された。しかし時を経ずして搬送されたドローンが暴走、各所で破壊活動を始める。 ジェイクたちの基地も例外ではなく、2機のドローンによって基地をイェガーと共に破壊されてしまう。
PPDCの化学技師ハーマンはドローンの奇行の調査でシャオ産業に赴き、そこで10年前にKAIJUの脳とリンクしたことが原因で、ニュートン(現在はしゃお産業の化学技師)がプリカーサーに思考を支配されている事実を知る。ニュートンはドローン・イエガーの開発ラインを乗っ取りKAIJUの細胞を培養するなどして組み込み、秘密裏にプリカーサーの地球侵略計画を実行していた。 ドローン群は、再び地球各地に裂け目を作り、大量の怪獣を地球に送り込もうとするも、ニュートンの凶行を知ったリーウェン(シャオ産業の女社長)の協力によってドローンを止め。ニュートンの強行は未遂に終わったかに思えたが、3体のKAIJUの地球侵入を許してしまう。
3体の怪獣は日本に上陸、それぞれに富士山を目指す。再び訪れた危機に、PPDC基地ではアマーラたちの尽力でジプシー、ブレーサー、セイバー、ガーディアンの4体のイェーガーが復旧。そしてジェイク、ネイトの操縦するジプシーとアマーラを含む訓練生が操縦する3体のイェーガーはロケットブースターを装着し、日本に向けて飛び立つ。
メガ東京を舞台に繰り広げられる3体のKAIJUと4体のイェーガー。そして富士山を目指すKAIJUの真の目的は何なのか。最強のKAIJUに対し、ジェイク達は勝利し地球を救うことが出来るのか?
海の独断的独り言(評)
日本のロボットアニメのオマージが其処こに見受けられる『パシフィック・リム』だけど、今回の『アップライジング』では前作以上に色濃く出ているように思える。例えば、オーストラリアのシドニーに出現した、所属不明の漆黒のイェーガー、“オブシディアン・フューリー”などは、『ヱヴァンゲリヲン』を彷彿とさせる。劇場版第二作でアスカが乗る新型ヱヴァが、使途に支配され暴走するシーンを思い起こさせる。ドローン・イェガーなども同様だ。人が乗り込む巨大人型兵器という設定もそうだし、操縦システムのシンクロなども『ヱヴァ』のアレンジの様に思える。プリカーサーが侵略に使う兵器として地球に送り込む巨大生物は、KAIJUとよび、そのまんま「怪獣」だ。映像の迫力は凄いが、日本の作品に胡坐をかいて作り出されているのは明白。
今回KAIJUとの最終決戦の場所が日本。これもオマージュだと思われるが、ネオ東京の街並みがちょっと酷過ぎる。突っ込みどころを探すと色々出てくる映画だ。
ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書
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レディ・プレイヤー1(Ready Player One)
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いぬやしき
簡単なあらすじ
定年を間近に控える冴えないサラリーマン・犬屋敷(木梨憲武)は、会社や家庭から疎外された日々を送っていたが、ある日突然、医者から末期ガンによる余命宣告を受け、深い虚無感に襲われる。その晩、突如未確認飛行物体の墜落事故に巻き込まれ機械の体に生まれ変わった彼は、人間を遥かに超越する力を手に入れることに。一方、同じ事故に遭遇した高校生・獅子神(佐藤健)は、手に入れた力を己の思うがままに行使し始めていた。
自分の意志に背く人々をただただ傷付けていく獅子神と、獅子神によって傷付けられた人々を救い続ける犬屋敷。強大な力を手に入れた二人が、今それぞれの想いで動き出す。
海の独断的独り言(評)
日本でもアメリカでも盛んな、漫画の実写映画化だが、日本ではそうした企画が発表されるたびに、賛否両論が巻き起こる。その多くはキャスティングもしくはストーリーの構成からくる賛否だ。
キャスティングの賛否は、何といっても主役に集約されると言ってもいい。木梨憲武と佐藤健が共演した『いぬやしき』だが、まず犬屋敷を演じた木梨憲武の第一印象は、おそらく殆どの人がそうだと思うが、「そっくり」「似てる」「適役」ではないだろうか。あのとんねるずで見せる軽いノリは無く、原作の犬屋敷をかなり忠実にトレースしている。また獅子神役の佐藤健に関しては、今までも「るろうに剣心」「亜人」などで漫画が原作の作品の主役を演じていて、そのどれもが評判がいい。今回の獅子神も冷酷なヒール役として完璧に演じている。(身体もしっかりと鍛えて作り上げているし・・・)
ストーリーも、押さえていなきゃいけないシーンはしっかり押さえていて、不自然な部分はあまり感じられない。一部CGやVFXの粗さは目についてしまったが、作品全体からすれば何の問題もない。
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
簡単なあらすじ
アスガルド滅亡の直後、ソーが率いるアスガルドの民を乗せた宇宙船が、凶暴なタイタン人サノスに襲撃された。この襲撃でアスガルドの民の半分は全滅。サノスはロキを殺し、ハルクやソーも瀕死のダメージを負わす。そしてアスガルドが保有していた四次元キューブを奪い粉砕、青色のインフィニティ・ストーンを手に入れる。
一方地球では、ドクター・ストレンジの元に、空からハルクことブルース・バナー博士が降って来た。サノスが2つのインフィニティ・ストーンを狙って地球に向かっている事をブルースから聞いたストレンジは、トニー・スターク(アイアンマン)と接触し、ストーンの護衛を依頼する。そんな中、ドーナツ状の宇宙船:Qシップがニューヨーク上空に出現。それはサノスの先鋒隊として、闇魔術師エボニーと怪力の巨漢カルだった。彼らはサノスの命を受け、ストレンジの持つ「アガモットの目」に収められたタイム・ストーンを狙って襲来したのだった。トニー(アイアンマン)、ドクター・ストレンジそしてピーター(スパーダーマン)まで加わってのニューヨークを舞台にした、タイム・ストーン防衛戦が展開される。そして、ストーンの護衛に当たっていたストレンジは、エボニーによって拉致されてしまう。ピーターとトニーはQシップに乗り込みストレンジの救出に乗り出す。
また宇宙では、サノスの襲撃から生き延び宇宙を漂っていたソーが、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーによって救助されていた。そしてガーディアンズのメンバーでサノスの養女であるガモーラが、サノスの目的をよく知っていたことから、彼らはそれを阻止すべく行動を開始する。惑星ニダベリア(ソーの武器を再生するため)と地球へ向かうのと、ガーディアンズは二手に分かる。
そしてサノスの魔の手はスコットランドにも及んでいた。人造人間・ヴィジョンとワンダ・マキシモフ(スカーレット・ウィッチ)が、サノスの部下コーヴァスとプロキシマに襲われる。二人の狙いは、ヴィジョンの額のマインド・ストーン。追い詰められたヴィジョンとワンダを救ったのは、スティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)とナターシャ・ロマノフ(ブラック・ウィドウ),サム・ウィルソン(ファルコン)だった。
6つすべてを手に入れると世界を滅ぼす無限大の力を得るインフィニティ・ストーン。その究極の力を秘めた石を狙う最凶・最悪の敵サノス。圧倒的力で宇宙を席巻し、残る2つのインフィニティ・ストーンを狙い、その脅威を徐々に地球に向けるサノス。その脅威に勇敢に立ち向かう最強ヒーローチーム“アベンジャーズ”。人類の命運をかけた壮絶なバトルの結果は果たして・・・。全宇宙の生命の半数を消滅せしめようとするサノスの野望を、彼らは人類の運命を賭けて救うことが出来るのか?
全滅へのカウントダウンが迫る。
海の独断的独り言(評)
この作品「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」を理解しようと思ったら、莫大な予習と復習が必要だ。マーベル映画の中でのサノスの足跡(マイティ・ソーやガーディアンズ・オブ・ギャラクシーなど)、アベンジャーズが分裂したわけ(シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ)、ワカンダ王国とアベンジャーズの関係(ブラックパンサー、シビル・ウォー/キャプテン・アメリカなど)、インフィニティ・ストーンとマーベルの世界(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ドクター・ストレンジ、キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー、マイティ・ソー、キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー、アベンジャーズ/エイジオブウルトロン、マイティ・ソー/ダークワールド)など、とにかくインフィニティストーンはマーベルの世界観を語るうえで、無視できないアイテムなのだ。理解するには、きりがないほど沢山の作品を観なきゃならない。どは言え、観なくても「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」は楽しめる。けどストーリーを理解したいのなら・・・。
「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」のCMでは、とにかくサノスの凶悪性や凶暴性が打ち出されているが、何といってもショッキングな最期に話題は集中するだろう。「マジか?」「え、なになに? このあとどうなっちゃうの?」みたいな声と同時に劇場内にため息が聞こえてきそうな作品の最後だ。
がしかし、ショッキングなエンディングに目を奪われてはいけない。次回作につながる大事な部分を見逃してはいけません。その一つは、ポスト・クレジット・シーンで描かれています。元S.H.I.E.L.D.長官ニック・フューリーが遺したポケベルに表示されていた、赤と青の星の紋章。